Loading...
SNS 上に出所不明の悪質なデマが飛び交い、世界最大の権力者たるアメリカ合衆国大統領が都合の悪いメディアの報道を〝フェイクニュース〟などと公然とこき下ろす昨今。
 これほどまでに世の中に嘘が蔓延し、真実というものが不確かになってしまった時代がかつてあっただろうか。
 ところがアメリカでは過激な言動で物議を醸すドナルド・トランプ大統領の誕生よりも10 年以上前に、政府が自国民と世界中を欺く巨大な嘘をついていた。「イラクのサダム・フセインは大量破壊兵器を保有している」。これが2003 年におけるイラク戦争の開戦理由のひとつだったが、のちに大量破壊兵器は見つからず戦争の大義が失われ、情報の捏造だと明らかになった。しかも当時、大手メディアは軒並みこのジョージ・W・ブッシュ政権下の嘘に迎合し、権力の暴走を押しとどめる機能を果たせなかった。ただし、たったひとつの新聞社を除いては……。イラク侵攻の軍事作戦名〝衝撃と畏怖<いふ>〟を題名に掲げた本作は、世に真実を伝えることに並々ならぬ執念を燃やした記者たちの知られざる実話の映画化である。
 本作が光をあてる中堅新聞社ナイト・リッダーの取材チームが置かれた立場は、まさに八方塞がり。傘下の新聞社からは記事の掲載を拒絶され、オフィスには匿名の脅迫メールが届き、身内からも裏切り者呼ばわりされる。そんな孤立無援の状況のもと、4人の記者は大手メディアが気に留めないような末端の政府職員へも地道な取材を実施。確かな証拠に裏打ちされた真実を探り当てていった彼らの不屈のジャーナリスト魂を、力強いタッチで描き出す。
 また、モデルになった記者たちが撮影現場でアドバイザーを務めた本作は、4人の苦難に満ちた闘いの軌跡を事実に基づいて映像化。深い苦悩を抱え、時に怒りを露わにしながらも、職場ではジョークを言い、喜びを分かち合う。妻や恋人などの数少ない理解者に支えられ、大切な人たちの明日を守るために、敢然と逆境に立ち向かっていくその姿は心を揺さぶってやまない。決して浮世離れした美談ではなく、固い信念とプライドを胸に秘めて仕事をまっとうしていく男たちを等身大の視点で描き、あらゆる観客の熱い共感を誘うエモーショナルなドラマに仕上がった。
 そして本作は、ハリウッドで華々しいキャリアを築き上げてきたロブ・ライナー監督の新たな挑戦でもある。『スタンド・バイ・ミー』『恋人たちの予感』『最高の人生の見つけ方』など幾多の大ヒット作で知られるハリウッドの名匠が、リンドン・B・ジョンソン大統領の伝記映画『LBJ ケネディの意志を継いだ男』を経て、本格的な社会派ドラマを完成させた。監督、製作のみならずワシントン支局長役を自ら演じ、2003 年のイラク戦争開戦時から構想していたという念願の企画を実現させた。記者たちのストーリーと並行して語られる、ある若き黒人兵士の悲痛なドラマにも、ライナー監督の深い思い入れがこめられている。
ライナー監督のもとに結集したキャストの豪華さも特筆ものだ。『スリー・ビルボード』の名演技でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたウディ・ハレルソン、『X-MEN』シリーズやTV ドラマ「ウエストワールド」のジェームズ・マースデン、唯一無二の重厚な存在感を誇る名優トミー・リー・ジョーンズが、ナイト・リッダーの個性豊かな記者たちを熱 演。さらに美しさと聡明さを兼ね備えたスター女優ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジェシカ・ビールが、記者たちのプライベートを描いたパートに登場し、極上のアンサンブル・ドラマに厚みを与えている。
2002年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は「大量破壊兵器保持」を理由に、イラク侵攻に踏み切ろうとしていた。新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコット(ロブ・ライナー)は部下のジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)、ウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)、そして元従軍記者でジャーナリストのジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)に取材を指示、しかし破壊兵器の証拠は見つからず、やがて政府の捏造、情報操作である事を突き止めた。真実を伝えるために批判記事を世に送り出していく4人だが、NYタイムズ、ワシントン・ポストなどの大手新聞社は政府の方針を追認、ナイト・リッダーはかつてないほど愛国心が高まった世間の潮流の中で孤立していく。それでも記者たちは大儀なき戦争を止めようと、米兵、イラク市民、家族や恋人の命を危険にさらす政府の嘘を暴こうと奮闘する…
ハレルソンが人々の心をつかんだのは、長年続いたコメディ「チアーズ」(82~ 93) にアンサンブル・キャストとして出演した時だった。人当たりの良いバーテンダー、ウッディ・ボイド役を演じたハレルソンは、1989 年にエミー賞を受賞し、その後8 年間で4 つの賞にノミネートされた。その後、オリヴァー・ストーン監督の大傑作『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)で、大量殺人鬼のミッキーを演じ絶賛された。ハレルソンが初めてアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされたのは、1996 年に公開されたミロス・フォアマン監督の『ラリー・フリント』だった。議論の的になった雑誌を創刊した男、ラリー・フリントを演じ、その演技が絶賛された。2009年の『メッセンジャー』では、イラク戦争で戦死した米軍兵士の訃報を遺族に伝える兵士役で、助演男優賞にノミネートされ、ベルリン国際映画祭をはじめ、数々の映画祭で賞を受賞した。またテレビドラマ「トゥルー・ディテクティブ」(14、15) シリーズでは、エミー賞の主演男優賞にノミネートされた。 近年の出演作に、『ハンガー・ゲーム』シリーズ(12 ~ 15)、『グランド・イリュージョン』(13)、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』、『スリー・ビルボード』(16)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)。最新作は、『ヴェノム』(18)、ブリー・ラーソン主演のヒューマンドラマ『The Glass Castle(原題)』。
マースデンは1996 年にテレビドラマ「Second Noah( 原題)」で主役を演じ、初めて世間の注目を集めた。続いてドラマ「アリー・myラブ」(97 ~ 02)で演じたグレン・フォイ役でさらなる人気を博す。そして、映画『X-メン』シリーズ(00 ~ 14) のスコット(サイクプロス)役で一躍世界中に名を知られるようになる。2006 年には、『スーパーマン リターンズ』でリチャード・ホワイトを演じた。『ヘアスプレー』(07) では、ジョン・トラヴォルタ、クイーン・ラティファ、ミシェル・ファイファーなど、スター俳優たちと共演。ディズニー作品の『魔法にかけられて』(07) ではエドワード王子役を演じた。近年の出演作に『大統領の執事の涙』(13)、最新作はクエンティン・タランティーノ監督『Once Upon a Time in Hollywood(原題)』、人気ゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の実写『ソニック・ザ・ムービー』。
1970年、『ある愛の詩』でスクリーンデビュー。その後、テレビドラマ「One Life To Live( 原題)」に出演(71 ~ 75)。続いてテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル/ぶどう園乗っ取り殺人事件」(76) や、テレビ映画『激突39台!史上最大の自動車事故/ハイウェイ・パニック』(76)、『ハワード・ヒューズ物語』(77) などに出演。1982 年にはテレビ映画『死刑執行人』でエミー賞主演男優賞を受賞。テレビ業界と映画業界の両方で数々の作品に出演するうちに、力強く、激しく、それでいて思慮深い演技と、脇役も主役もこなせる俳優として評価されるようになっていく。『JFK』(91)、『沈黙の戦艦』(92) で高く評価され、『ハリソン・フォード 逃亡者』(93) でアカデミー賞助演男優賞を受賞。1994 年には、初監督作品のテレビ映画『ワイルド・メン』が放映された。エイリアンの監視を行う秘密組織MIB(メン・イン・ブラック)エージェントの活躍を描いたSFコメディ『メン・イン・ブラック』シリーズ(97~ 12) で演じたエージェントKで人気を博す。テレビ映画『ワイルド・メン』(94)では、主役だけでなく監督も務めた。近年の出演作に、『カンパニー・メン』10)、『リンカーン』、『31 年目の夫婦げんか』、『終戦のエンペラー』( すべて12)、『メカニック:ワールドミッション』(16)、『ベスト・バディ』(17)、最新作はブラッド・ピットと共演のSF映画『Ad Astra(原題)』。
12歳にモデルデビューし、化粧品メーカー・レブロンの広告「世界で最も忘れられない女性」に起用され、イタリアのファッション誌「レイ」の表紙を飾る。1991 年、『ブルーラグーン』で主役に抜擢されている。続いて1997 年の大ヒット作『フィフス・エレメント』でブルース・ウィリスと共演し、1999 年には『ジャンヌ・ダルク』で主演を務めた。2002 年、『バイオハザード』に出演し、アメリカだけでなく世界中で大成功を収めた。ポール・W・S・アンダーソンが監督、脚本を務め、ミラはゾンビと戦うヒロイン、アリス役として、その後もシリーズに参加。『バイオハザード II アポカリプス』(04)、『バイオハザードIII』(07)、『バイオハザード IV アフターライフ』(10)、『バイオハザードV:リトリビューション』(12)、『バイオハザード:ザ・ファイナル』(16) と続いており、シリーズは現在7 作目の製作が決定している。近年の出演作に、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』、『フェイシズ』 ( 共に11)、『サバイバー』(15)、『フューチャーワールド』(18)。
ビールは9歳になってすぐに、舞台「アニー」、「サウンド・オブ・ミュージック」、「美女と野獣」のステージに立つ。14 歳の時に「7th Heaven( 原題)」(96)でテレビドラマデビュー。2003 年には『悪魔のいけにえ』をリメイクした、『テキサス・チェーンソー』で主役に抜擢され、レザーフェイスから逃げ惑うエリン役を熱演した。その後、『ブレイド3』(04) で、ウェズリー・スナイプス、ライアン・レイノルズ、クリス・クリストファーソンと共演。近年の出演作に、『トータル・リコール』(12)、『スマイル・アゲイン』(13)、『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』(16)、第70 回エミー賞で主演女優賞にノミネートされた「The Sinner - 記憶を埋める女-」(17)。
ライナーは約30 年前から現在まで、多彩なスタイルやジャンルの映画作品を次々と生みだし、その作品の数々は世界中の映画ファンに愛されてきた。架空のメタルバンドを追いかけたモキュメンタリ―『スパイナル・タップ』(84)、ロマンティックコメディ『恋人たちの予感』(89)、ミステリードラマ『ア・フュー・グッドメン』(92) では登場人物の心情や成長を巧みに描いた。また、スティーヴン・キング原作の少年たちの青春を描いたヒューマンドラマ『スタンド・バイ・ミー』(86)、サスペンス『ミザリー』(90) の監督を手掛け、『スタンド・バイ・ミー』では全米監督協会賞の3 部門、ゴールデングローブ賞、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。以降、様々な作品で名誉ある賞にノミネートされる。注目を浴びた監督作品に、『プリンセス・ブライド・ストーリー』(87)、『ノース/ちいさな旅人』(94)、『アメリカン・プレジデント』(95)、『ストーリー・オブ・ラブ』(99)、『あなたにも書ける恋愛小説』(03)、『最高の人生の見つけ方』(07)などがある。また監督や製作を手がけるだけでなく、俳優としても活躍している。俳優として参加した作品には、『めぐり逢えたら』(93)、『パーフェクト・カップル』(98)、『エドtv』(99)、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)、『ブロードウェイと銃弾』(94)、『ハリウッド・ミューズ』(99)などがある。
エリア 劇場名 お問い合わせ 前売 公開時期
東京 TOHOシネマズシャンテ 050-6868-5001 3/29
エリア 劇場名 お問い合わせ 前売 公開時期
北海道 シアターキノ 011-231-9355   近日
エリア 劇場名 お問い合わせ 前売 公開時期
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 050-6868-5046 3/29
神奈川 TOHOシネマズ上大岡 050-6868-5053 3/29
千葉 TOHOシネマズ八千代緑ヶ丘 050-6868-5040 3/29
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 050-6868-5045 3/29
茨城 TOHOシネマズひたちなか 050-6868-5036 3/29
栃木 TOHOシネマズ宇都宮 050-6868-5028 3/29
静岡 静岡東宝会館 054-252-3887   3/29
エリア 劇場名 お問い合わせ 前売 公開時期
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 050-6868-5005 3/29
エリア 劇場名 お問い合わせ 前売 公開時期
大阪 大阪ステーションシティシネマ 06-6346-3215 3/29
大阪 布施ラインシネマ 06-6782-2628 3/29
京都 京都シネマ 075-353-4723   近日
エリア 劇場名 お問い合わせ 前売 公開時期
福岡 KBCシネマ 092-751-4268   近日
福岡 TOHOシネマズ福津 050-6868-5056 3/29
大分 TOHOシネマズ大分わさだ 050-6868-5008 3/29
熊本 TOHOシネマズはません 050-6868-5039 3/29
鹿児島 TOHOシネマズ与次郎 050-6868-5044 3/29
宮崎 宮崎キネマ館 0985-28-1162   近日
沖縄 桜坂劇場 098-860-9555   近日